
Sick of it all、みんなやっぱ好きですよね。僕もです。
ニューヨークシティハードコアの重鎮、自分的Tシャツ欲しいバンドランキング上位(でも高い)。
初めて聴いたのはこのアルバム「Scratch the Surface」。出会いは高校2年生くらいであった。
偏差値60くらいの普通科高校で、駅前で工業高校生や商業高校生にカツアゲの的にされていた学校に通っていた僕は、ご多分に漏れず駅前でカツアゲの的にされ、しかし紆余曲折ののちにSick of It All のカセットテープをもらって帰った、という出会い。
放課後に駅前で、軍パンはいて、ライダース羽織って、コンバース履いた3人組くらいの悪そうな高校生に囲まれ。(僕の地元はパンクが流行っていて、ヤンキーな子が一定パンクやロックなファッションだったのだ)
悪①「ねー、君さ、●●高校だよね、ちょっとさお金貸してくんない?」
悪②「ん?あれ?君さ、XXくんのバンドのギターくんだよね?」
悪③「こないだライブでニルヴァーナのBreedやってたよね?」
悪①②③「あれカッコよかったに!でででででーでーでででででーでー」(Breedのリフを口ずさんで駅前の駐車場でモッシュを始める)
悪①②③「俺たち最近ギター買ったもんで、ニルヴァーナとかグリーンデイとかやりたいんだよ、バスケットケース教えてよ」
参考:でででででーでー
ふつーの普通科高校の、ふつーにグリーンデイやってきゃあきゃあちやほやされるバンドマン周辺の共感生羞恥に耐えられなかった捻くれ者で非リアな僕は、ちょっとヤンキーめの学校にいった中学の同級生たちとバンドを組んでいて、悪い子たちの自覚ないエンゲージを高めていたのである。(上述のやりとりのXXくん、僕のバンドメンバーでやたら喧嘩が強い子だった)
で、スクーターの後ろに乗せられ、拉致られ、バスケットケースとBreedのコード進行を教えてあげ、お土産にもらったのがSick of it all の「Scratch the Surface」のカセットテープだった、と。
悪①②③「グリーンデイかっこいいよな、でも、俺たち本質はシックだもんで」
表向きは硬派ぶってブランキージェットシティとコブラとラフィンノーズ、ニルヴァーナが好きな高校生で通していた僕は、「これは硬派だ、シック、ハードコア、やっべえ、知識の武装すっぞ」となり、今はなき雑誌「Doll」を読み漁っていろんなハードコアの系譜を座学したのでした。オタクなムーブ。
ここから、見た目オタクでナード気質なのに、ゴリラビスケッツだの7セコンズだのマッドボールだのをやたらかじる変な高校生になっていく。
で、「Scratch the Surface」。
Sick of it allはどの断面でも常にかっこいいんだけど、Step Downに代表されるド硬派なんだけどハッピーな感じ、とにかくエネルギッシュな感じが最高です。
いつでもブースでかけられるように、アナログレコード完備してる(オファーはない)本作、初期の名盤ですね。
あと、アナログ版はSham69の名曲カバー入ってます。これはサブスク未配信。CDだと、Outtakes For The Outcast っていうコンピレーションで手に入りますね。パンク好きなら持っといて良いと思います。
ヴォーカルのルー・コラー氏、ここ数年ガン闘病されてるみたいですね。
SNSで快方に向かっているPostなどされていたりも。なにとぞ頑張って全快して、シーンを牽引してくれることをお祈りいたします。
