MANGADORON「不発弾」特別企画
ゆうたレッド・須田信太郎
「不発の対談」〜第三部〜

2013年9月15日。三軒茶屋、某居酒屋にて。
「不発弾」という言葉への思いから、お互いの作品までをまだまだ話す、のだが、
いかんせんだいぶ飲んでしまったところに、MANGADORONベーシスト福島コウジが合流。
お酒打ち止めまで一気に進む、最終章。

聞き手:tama-chan(sealworks)

Y: ピーズって、全部聴きました?

S: 「マスカキザル」からかな。「どっかにいこー」*1がよくて、聴きたいなーって。

Y: あいつはいいやつだ~♪

S: 君にはあわないよ~♪いい歌だよね。あれ、氣志團もカバーしてるって話も聞いたな。あれは、いい曲だよ。

Y: 「マスカキザル」はダメな恋愛の情念がすごくて、「クズんなってGO」でなんかいい感じの女の子がいるっぽい状態になってるんだけど・・・

S: 潮時に~なればぁ~♪*2

Y: みんな~帰るよぉぉ~ぅ♪(tama-chanは)ピーズ、あんまり知らないよね?

T: 僕はあんまり通ってないですね。

メガネ左 ■ ゆうたレッド
MANGADORONの歌とギターを担当。
フリーター、正規雇用のサラリーマンを経て現在はフリーランスのサラリーマン。
酒にメチャメチャ弱い、酒好き。
http://mangadoron.com/
https://www.facebook.com/Mangadoron

メガネ右 ■ 須田信太郎
大学4年時に「トレンド バスターズ」にて講談社第25回ちばてつや賞大賞受賞。 その後、別冊ヤングマガジンにて「江戸川ハートブレイカーズ」を連載。 「ウルティモスーパースター」「地下鉄のランナー」「やさしい女は何処にいる」、キングジョー氏原作「淀川ハートブレイカーズ」などを発表。 現在は親子愛と友情・勇気の紙芝居「ミナクルマスク」を手がける。
http://manga-suda.com/

Y: 聴いた方がいいよ。クズおじさんとしては、「日本酒を飲んでいる」とか、ヤバいよ~。

S: いいね!日本酒を~飲んでいる~♪

Y: 弱音吐いて~ゲロはいて~♪

店のビールは秋味ばかり。「1本だけ残ってたよ!」と出してくれたスーパードライは常温で、酔いに追い討ちをかけたり。

T: すいません、すいません、勉強します!(笑)

S: 時代が違うもん、しょうがないよ。

Y: あ~、でも、わざわざ勉強しなくても、ある日突然、すーっと入ってくるよ。ポカリスエットみたいに*3。(笑)あ、思い出した、「絵描き」大好き。最近だと。

S: 足りない~絵の具は~♪

Y: 無いでいいんだろ~ぅ♪あのワンフレーズがね・・・ヤバい、泣けてきた・・・

S: 足りない絵の具は無くていいんだよね。あきらめたの。自分のできないことは無理してやんなくていいの!優しいよね~。いいよね~。

Y: 遠くの~遠くまで~絵を描きに~♪

S: はい!はい!対談から外れるけど。はい!

T: はい!須田さん。

S: はい!この間、友達のお芝居を見に行ったんだけど、その打ち上げで気があって、朝まで飲んだ・・・ミリオンダラーボーイズのノブ君って人がいてね。

ゆうた君の知り合いだって知らなくて、MANGADORON知り合いなの!?って。

それで今日この後、一緒にライブ見に行くんだけど。*4彼、ノリがよくてね。

俺にロックぽいところを感じたみたいで・・・「須田ちゃん!ちょっと歌ってみてよ!今の気持ちをさ、ラップしてよ!」って言われて、いつの間にかボイストレーニング大会になって、俺頑張って「あ~~~~~~~」って歌ったりして。

T: 意味分かんないす。楽しそう。(笑)

S: したらね、ノブ君が「須田ちゃん、才能無いわ~」って言って。それがね、俺の、足りない~絵の具は~ないでいいだろ~♪、、、、俺の足りない絵の具は、「リズム感」と「音程」なんだ。だから、その足りない絵の具はあきらめて、今ある絵の具で、、あ!来た来た!フクちゃん。

都内で活動中の1,000,000$boyzのCD。ゆうたレッド制作のクレイジーなジャケットもCOOL。

■福島 コウジ
MANGADORONのベーシスト。ステージングに派手さは無いが、独自のパーソナリティーとクズ心をくすぐる酔いっぷりに、MANGADORONのカリスマ担当の名を欲しいままにしている。シラフだと静か。

朝四時まで飲酒〜そのまま出勤、
バイト終わりのフクちゃん登場

F: や~、昨日、飲み過ぎたよ~。無理だよ~。気がついたら4時だよ~。今日ラーメン*5作るの辛かったよ~。須田さん、お久しぶりです。

S: フクちゃんの不発弾を語ろうよ。

F: あー。太平洋戦争の事なら語れるんだけどな~。*6

S: フクちゃん、歯の調子はどうなの?

F: ん~。(奥歯を指で触りながら)ぐらぐらしてます。

Y: あ、フクちゃん。この間、「風立ちぬ」観たんだよね?俺も観たくて・・・どうだった?

F: あ~、あれは・・・猫ってさ・・・自分の死期が近づくと・・・たくて・・・じゃん・・・そう・・・感じの・・・うぐ・・・(涙ぐむ)*7

T: あ、あ、PVの編集進んでて、仮編集持ってきたんですよ!

PV「ハッピーエンド」

T: これ、どうしても撮りたいって思ってて。
以前はこの人(ゆうたレッドを指差して)僕の上司だったじゃないですか。毎日毎日スーツで、色々トラブルもあってボロボロで帰ってたりするんだけど。この人のこのフォトジェニックさはないなと。月曜の朝電車で会った時の顔とかゲッソリだし。肩落として歩いてる(笑)。で、金曜とか一緒に飲みにいくと、弱いくせにすげえ美味そうにぐいぐいビール飲んで、すぐへろんへろんになって、ゴミみたいに寝てるし(笑)


「僕の上司」時代。


「僕の上司」ボロボロ。


ご覧あれ。

Y: ゴミ言うなよ!(笑)でも、そうだったね。「ハッピーエンド」って、まさにその頃に書いた曲だしね。

T: 懐かしかったすよ(笑)。まさにあの頃の感じでした。

Y: 「もっと!あの頃のゆうた君みたいにやって!」とか演技指導が入ったり。(笑)
や、ホントに、彼が会社に入った時って、現場が結構忙しくて、俺もボロボロで。そんな折に彼(tama-chan)が面接に来て、俺面接してね。履歴書に「趣味:DJ」って書いてあって、うっかり5分で採用*8。ピンと来たんだよね。こういう予感は、当たる。(笑)

S: あ、フクちゃん、オフィス街で地べた座って新聞読んでる(笑)あぶねえよ!(笑)

Y: で、落とした財布をチラ見しながらこっそり拾うフクちゃんが。(笑)

S: 面白いよ!

PV「不発弾」

Y: これね、「江戸川ハートブレイカーズ」の舞台です。もう、俺冥利。そして「江戸川〜」の登場人物もちょっと再現したりしてます。元カレのマンションに向かってトランペットを吹く女子高生とか。

T: 白菜と春菊しか入ってないスキヤキとかね。(笑)

Y: うん。でね、須田さんご本人も出演!のシーンがいいんですよね。「うるせー!」って怒ってるシーン。「猪木だろ!」とか意味分かんないこと言っちゃって、笑いこらえるのに必死でしたよ。

T: 「まっくろくろすけかよ!?」とか言ってましたね。

S: 俺、恥ずかしいなあ。あ、フクちゃんの演技、いいね。(笑)*9

Y: エキストラがいっぱい集まってくれて、ずらーっと座って飲みながらみんな見てるから、緊張してるのね、フクちゃん。

F: うん。超緊張した。演技とかできねえよ。

S: でも、楽しかったよね。江戸川でビール飲みながら、音楽も聴けて、歌も歌ってさ。天気もよかったし。

Y: うん。楽しかったです。人もいっぱい集まってくれて、ホント感謝です。

S: ここに勝又さんのアニメーション入れるんだよね?*10

Y: そう。この、クダ巻いてる感じの勝又さんが。

S: あー、浅野井がDJやってるとこだ。



左:元カレのマンションに向かってトランペットを吹く女子高生(一巻収録「江戸川リトルテンダネス」より)右:白菜と春菊しか入ってないスキヤキ(一巻収録「EDOGAWA YOSOMONO」より)




浅野井のDJとクダ巻く勝又さん(二巻収録「あの娘はわからない」より)



Y: ヒップホップとかテクノ回せばいいのに、浅ちゃんは多分マーヴィン・ゲイとか回しちゃってるんでしょうね。で、全然ダメで。

S: その後の高校生DJが盛り上がるやつね。あったなー。

(「江戸川〜」をパラパラ読みながら)絵はヘタクソだけど、なかなか、ソウルある漫画ですね。(笑)


クリエイティブの化学反応

T: 僕、オリンピックのPVも撮りたいっす。晴海とか、都庁の前とかを、全力疾走するの。1曲90秒一本勝負で。

F: 走るの?

Y: 走るの??

T: そうす。全力坂*11ばりに。うわー!っと。

F: 走るんだ・・・

S: うん・・・まあ・・・U*12ですから。(笑)

Y: Uなら・・・走りますか。(笑)


左 ■ tama-chan (sealworks)
ゆうたレッドの前職の部下。ゆうたレッドの面接を5分でパスして現在に至る。
現在は世田谷クズ組合の組合仲間。
アパレル、音楽、コンテンツ制作、大量飲酒と、
幅広いバイタリティで現在を生きる29歳(2013年9月現在)。
http://www.messmedia.tv/

S: あ、「ロケット」もさ。PVとか思いついちゃったよ。漫画で描いたやつをアップでさ。

Y: おお、いいかも。漫画のコマと、実写のコラボレーション。

S: ちょっと描いてみようか!

Y: まじすか!?・・・須田さんの「ロケット」の情景が、俺のイメージと全く一緒で、ほんのり寂しい感じだったので・・・もし、須田さんなりの「ロケット」描いてもらえたら・・・めちゃめちゃ見たいです。

S: ちょっと、紙とペンある?

(おもむろにラフスケッチを描く須田さん)


Y: やばい。須田さんの「ロケット」だ・・・。これ、勝又さんだ。

S: 見送りに出た~人たちは~♪・・・こんな感じかな?

Y: あー、地球に残って見上げてるの、フンコロガシちゃん*13だ。かわいいなぁ。好きなんだよなぁこのコ。

S: ロケットがこうやってさ。帰り道のロケットが~♪乗ってる皆が年老いてるの。笑っててさ、「帰れるんだー!」って。こんな感じ。

Y: 手前のロケットに乗ってるのは・・・

S: やー、MANGADORONでしょ。操縦席にゆうた君、後ろでエロ本読んでるのがフクちゃん。隠れてラーメン食べてるのが、高橋君。で、帰りのロケットとすれ違うシーン。ここ。ここ、やりたい。

T: 須田さんが描いているシーンから始まって、曲が始まって、絵に入っていって・・・いい映像になると思いますよ。

Y: 楽しい。クリエイティブの化学反応*14って、久々。たまんねぇな。



T: レコ発やんないんすか?

Y: レコ発・・・考えてなかったんだけど、やりたいなあ・・・

S: やっぱり、競演はピーズでしょ?

Y: えー、やー、ピーズ、ご一緒できたらなー!あと、やっぱり、ECD。

T: いいすね!!

Y: 出てくれないかな~。

T: そこは頑張ってくださいよ。

S: やろうよ。やろうよ。

Y: レコ発、やっちゃおうか。ハコ、押さえれるかな。お客さん来なかったら借金だぜ。よし、ライブハウスの日程、調べてみる。年明けかなー。*15


*1 どっかにいこー: The ピーズの名曲。彼氏がいる女の子をやんわり口説く歌。クズだけど何とも言えないいい空気感の、情けなく優しい歌。
*2 潮時に~なればぁ~♪: The ピーズ「君は僕を好きかい」の一節。「淀川ハートブレイカーズ」にもこの名前の漫画短編が収録されてます。こちらも名作。
*3 ポカリスエット: 酔いがさめきる前に飲むと、お酒と一緒にすーっと回って危険。
*4 ミリオンダラーボーイズ: 後日、須田さんから「演歌帝国は名曲だね!」と連絡いただきました。
*5 ラーメン: フクちゃんの最近の職場。毎日ラーメンが食える、すてきな職場。
*6 太平洋戦争のことなら・・・: あさま山荘や三国志もかなり語れる。
*7 涙ぐむ: フクちゃんは「風立ちぬ」の感想を話しながら、初めてメンバーの前で涙を見せた。
*8 5分で採用: オフィス下の喫茶店で。面接が早々に終わり、初対面の二人(上司と新人)でタバコを吸いながら世間話をしたのは懐かしい思い出。
*9 フクちゃんの演技: 女子高生のスカートを覗くシーン。
*10 勝又さんのアニメーション: 世界初ではなかろうか。
*11 全力坂: テレ朝深夜の短時間番組。若い女の子が全力で坂を駆け上る、すてきな番組。
*12 U: 格闘技色を打ち出したUWFと、その血統にあたるプロレス団体。しばしば精神論として語られる。
*13 フンコロガシちゃん: 「淀川ハートブレイカーズ」登場の女の子DJ。憎めない残念女子っぷりが最高にかわいい。
*14 クリエイティブの化学反応: 年を取ったもので、だんだん不感症になる自分を呪いたい。だけども世の中からどんどん減っているのも事実では無かろうか。大切なもの。
*15 レコ発: 2014年1月18日、吉祥寺PLANET Kで開催決定!

不発(!?)の表現は生きる限り続く。

■ MANGADORON「不発弾」 2013/11/8 ON SALE!!

物語の続きは、TOWER RECORD、HMVほか、全国CDショップ/オンラインショップで。



■ 須田信太郎の絵本「お父さんはミナクルマスク」 ON SALE!!

熱い(暑い!)物語は、ミナクルSHOPで。






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MANGADORONのロックアルバム「不発弾」

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